計画段階の試行-中部横断自動車道(長坂~八千穂)

  • 第1回コミュニケーション活動
    1. 概要
    2. アンケート結果
    3. 意見聴取結果
    4. 第1回コミュニケーション活動のまとめ
  • 第2回コミュニケーション活動
  • オープンハウス
  • 意見交換会
  • 地元説明会
    1. 開催概要
    2. 場所及び時間変更のお知らせ
    3. ご意見の受付終了について

第1回コミュニケーション活動(アンケート・意見聴取)の結果

意見聴取結果

■自治体
北杜市
<周辺地域の課題>
  • 産業物流面:
    現在は、東京、名古屋、長野方面への、広域的物流の効率化と産業基盤の確立に必要な、東西への高速ネットワークである中央自動車道があるわけですが、農業生産物は現在の保存技術が格段に改良しない限り、消費地までの速達性が求められ、また工業製品の輸出に対しては、空港や港までの時間、コストなどの縮減が必要であるため、速達性に課題があると考えます。
  • 観光面:
    北杜市は東京都心から約2時間で連絡している。観光施設と自然を生かし、観光資源を融合させ、遊ぶ、見る、癒しを兼ね備えた、長期滞在型保養地であり、全国でも有数の美しい自然景観を有する観光リゾート地域でもある。都市圏から日帰り、宿泊どちらでも可能である強みがあります。課題としては、現在の訪れている観光客のニーズは保ちながら、時代のニーズに合った観光客の誘致を考えていかなければならない。このため新たな県内外、外国人観光客を誘致できるよう観光コース等を考えていこうとすると、課題は移動時間がかかることなので、主要な観光地間の連携に課題があると考えます。
  • 雇用機会面:
    企業誘致を行い、産業人口の増加や、地元市民の雇用機会を増やし、人口の流失に歯止めを掛けていかなければならない。現在は市外への通勤をしている市民も多く、勤務地まで時間がかかり、転出又は市内の中で転居が増加し、結果過疎化が進んでいる地域があり、日常生活の移動性に課題があると考えます。
  • 救急医療面:
    医療に際しては、市内2つの病院を有しているが、高度医療を受けられる病院は、甲府市にあり距離、時間を考えると速達性に課題がある。また市内医療も地域によっては速達性に課題があると考えます。
<課題を解決するための目標>
  • 産業物流面:
    高速道路へのアクセスをよくする事は、生産現場から高速道路までの時間を短縮し、トラック等の輸送に関する、燃料効率をよくしコスト削減することができることから、移動時間を短縮することが必要である。
  • 観光面:
    市内はもとより、県境付近の観光地と連携をはかり広域的な観光周遊ルートを確立することにより、新たな観光コースを確立し、新規観光客の開拓、また新潟空港、静岡空港等の利便性を活かすためにも、主要観光地の連携と移動時間の短縮をすることが必要である。
  • 日常生活面:
    移動時間が短縮されれば、日常生活、通勤などの不便が解消され、雇用機会の選択も増加するため、日常生活の移動性を短縮する必要がある。
  • 救急医療面:
    特にこのルートは、山間地でもあり、防災ヘリは天候により運行できない可能性があります。このような場合、防災ヘリ運行可能な場所まで救急車で患者を運び、救急医療施設までの患者搬送時間を短縮する必要があります。
  • 災害時の代替路の確保:
    市は東海地震に係る地震防災対策強化地域に指定されている、また中央道の長野県県境付近の市町村は強化地域に指定されているが、この長坂~八千穂ルートの長野県側は強化地域に指定されていない、この為大規模地震が発生した場合、唯一緊急物資の輸送路となる。このため災害時の交通機能の確保により迅速な復旧と支援物資を届けることが可能である。このことから市民の安全と安心を確保するため代替路を確保する必要がある。
<対策案>
  • 環境や景観への負荷等を低減するために、旧清里有料道路を利用していくことが望ましいと考える。
<期待・懸念等>
  • 貴重な動植物の生息地であり、景観に優れたエリアでもあるため、十分な環境アセスメントを実施していただくと共に、景観にも配慮していただき事業を進めていただきたい。結果自然環境に配慮し、景観と融合するような、高速道路建設の新しいモデルとなるようお願いしたい。
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