第1回コミュニケーション活動(アンケート・意見聴取)の結果
意見聴取結果
■自治体
佐久市
<周辺地域の課題>
- 産業:佐久地域の特産品(野菜、果樹、花卉等)を、荷痛みの少ない新鮮な状態で出荷するには、急勾配や急カーブが多く輸送にかなりの時間を費やしている。
- 医療:第3次救急医療施設である佐久総合病院までの搬送時間が、全国平均を大幅に上回っていて(最大で70分)、地域住民は不安を抱えている。
- 観光:沿線周辺には観光名所が多数あるが、小淵沢から軽井沢までの移動に時間がかかるなど連携が図られていない。
- 生活:大型店の多い佐久市内までの移動に時間がかかっている。
- 道路:南佐久地域で唯一の幹線道路である国道141号には、急傾斜地崩壊危険箇所が点在していて、災害時の代替路線がない。
<課題を解決するための目標>
- 高速IC:移動時間を短縮することで、新たな人、モノの流れを加速させ、観光、産業、医療など全ての面において可能性を一層高める。
- 医療:第3次救急医療施設からの30分カバー圏を拡大することで、救急医療体制を大きく改善する。
- 観光:沿線観光地を短時間で結ぶ広域観光ルートを形成することで、観光立国に貢献し更なる交流人口を創出する。
- 生活:日常生活の利便性を向上させることで地域経済の活性化を図る。
- 代替路:地震や集中豪雨などによる災害発生時の、代替道路や緊急輸送道路を確保し災害に強いネットワークを構築する。
<対策案>
- 全区間4車線での整備が望ましいが、現道を活用することで一日も早く開通させることも重要な要素である。
<期待・懸念等>
- 佐久地域の更なる飛躍のため、佐久南ICから(仮称)八千穂IC間の整備促進と、(仮称)八千穂ICから(仮称)長坂JCT間の、一日も早い整備計画区間への格上げを強く要望する。
3月11日、東日本大震災の発生は、日本人の意識を変える大きなショックとなった。
様々な方面に影響を与える事となると思われるが、電力需要を抑制していこうとする方向に日本は向かうべきであり、そういった気運の高まりも考えられる。
地球温暖化の影響も考える中で、標高の高い佐久地域(佐久市・小諸市:約700m。軽井沢:950m。南牧村野辺山:1350m)での滞在を推進すべきである。
退職後の居住や夏場の最も電力需要が高まる時期に長期滞在するなどの提案や施策展開を地域全体で取り組んでいく上で、交通アクセスが充実していく事は、地域の活性化であり国益と言える。
また、東京への一極集中への懸念が声高に指摘されるようになっているが、天災のない佐久地域において政府機能の一部移転を考える時、東海地域他とのアクセスが極めて重要になる。
中部横断自動車道の整備が、政府のセーフティーネットの可能性も広げることになる。
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